こんにちは、雷句誠です。
初めて裁判所の法廷に入りました。
小学館に対する雷句誠のカラー原稿紛失の損害賠償訴訟の、第一回口頭弁論です。
この裁判をアピールするためにカラー原稿(もちろん紛失していないカラーの生原稿)を持ち、裁判長に、皆さんに見せながら演説しました。汗、ダラダラでした。
とても緊張しましたが、少しスピーチの原稿を噛んだりしましたが、無事、終わりました。
と、いいますか、予想以上に早く終わりました。今思うと、私の意見陳述しかほとんど内容が無かったようにも思います。数日前に私達の訴状に対する、小学館側の答弁書が既に来ていたので、その内容の確認、これからのこの裁判の進め方についての確認をした感じです。
ちなみに小学館側の答弁の内容は何と言うか、随分と非を認めてきました。原稿紛失に関してしっかりと非を認め、紛失したカラー原稿のポジフィルムの引き渡しもする。カラー原稿の財産的価値、賠償金の金額に関してはこれからの裁判所の意見も聞きつつ、話し合いで決めたい。そして最後に、「早期に妥当な解決に至りたいと希望している。」で締めていました。
これほど、小学館側が素直に非を認め、争う姿勢を見せなかったのは、きっと、ひとえに皆様の応援の声のおかげだと思います。自分と同じく、小学館と著作権侵害裁判をしている写真家さんの件を見ても、もっと、いろいろな抵抗をしてくるかと覚悟をしていたのですが・・・
この小学館側の姿勢は、やはり応援してくれている方々の声によるものと見て間違いないと思います。
皆様、本当にありがとうございます。
もちろん、気を抜いてはどんな反撃を食らうかわからないので、これからも気を引き締めて行きます。これからの話し合いの内容としては、やはり「賠償金の額」、この件を雷句誠一人の一例で終えるのではなく、後の漫画家さん達に生かせれるような金額の設定を、小学館との間で話し合いができないか?小野智彦弁護士と相談しながら進めて行きたいと思います。第一歩は良好と見えますが、これからが本当の話し合いとなります。頑張ります。
ちなみに私達の訴状に対する小学館側の答弁書の内容などは、小野智彦弁護士のブログにて書いてくれています。こう言う裁判の書類の見解は、やはり雷句誠は素人なので自分が書くときっと誤解が生まれると思います。ですので、小野智彦弁護士の見解、解説を参照してください。
以下の小野智彦弁護士さんのブログのURLにジャンプ。↓
http://lawyer-tomohikoono.com/
最後に今回の裁判を担当してくださった裁判所の方、そして朝早くから傍聴に駆けつけてくれた皆様、本当にありがとうございました。31席の傍聴席もすぐに満席となったそうです。そして小野智彦弁護士さん、これからも宜しくお願いします。皆様の応援があるから、この裁判は順調にいっています。
最後に自分の今回のスピーチ(意見陳述)の原稿を一応載せます。
こんなことを喋りました。
応援してくれた皆さんがいなければ、書けなかった原稿です。
本当にありがとうございました。
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「雷句誠の意見陳述内容。(第一回口頭弁論)」
今回、私、漫画家雷句誠は、小学館が紛失した私の漫画のカラー原稿の、損害賠償訴訟を起こしました。
今、漫画は日本の誇るべき文化となっています。子供、大人達も全て同じく、漫画は大きな娯楽であり、時にはさまざまな知識も教えてくれる教科書にもなっています。そして、その多くのファンがいる漫画の生原稿は、漫画を愛する者ならば、お金では価値のつけようがないほど素晴らしいものです。
その漫画文化を支えている出版社の一つである小学館が、漫画原稿に低い価値、価格をつけては、漫画文化そのものが低くなっていってしまいます。
実際に漫画の原稿は、ファンの間ではとても高い金額で評価されています。
今回自分が提示した賠償金の金額が、大きすぎると言う声もあるでしょう。しかし、実際にこの金額以上で原稿を購入する人がいます。そして結局の所、この自分が提示した大きな金額も、「原稿を無くさなければ」支払わなくてよいのです。
「漫画原稿を無くされたくない。」「危機感、いや、責任感を持って漫画編集者に漫画原稿を取り扱ってほしい。」という思いが、この訴訟に強く入っています。
漫画家はこのように本当に情念を込めて原稿を描きます。だからこそ多くのファンがつき、大きな文化として日本に愛されてきました。もし漫画原稿を無くされても、低い賠償金を支払われて事が済まされる。そんな状態になってしまったら、漫画家が原稿に対するモチベーションすら、下がります。
この裁判に関しましては、とても多くの方に反響をいただいています。
6月6日の提訴から今までで、雷句誠の元に届いたメールは、応援1782通、批判、中立意見44通。雷句誠のネット上のブログは、ピーク時で、1日に10万以上の閲覧がされました。
この訴訟に関する意見を述べる、ネット上のブログは漫画家だけでも55名を越え、その他、漫画関係者で約11名、匿名の方、一般の漫画読者のファンページや、ニュースサイト、ネット掲示板での、この事件へのコメントなどを入れると、その意見は数えきれないほどになっています。漫画原稿の価値、いや、漫画の価値そのものが、それだけ今の日本で多くの注目を集めているのです。
雷句誠の元に届くメールには、台湾、韓国、中国などのアジアの漫画ファンからも、多くの応援をいただいています。世界の漫画ファンが注目している裁判となっています。
漫画を愛する世界中の人たちが、この裁判の行く先を、小学館の姿を注目しています。もう、小学館と雷句誠だけの問題ではありません。
どうか、漫画の価値を落とさない、これからも漫画文化を支えるような判決をお願いします。
以上です。ありがとうございました。
初めて裁判所の法廷に入りました。
小学館に対する雷句誠のカラー原稿紛失の損害賠償訴訟の、第一回口頭弁論です。
この裁判をアピールするためにカラー原稿(もちろん紛失していないカラーの生原稿)を持ち、裁判長に、皆さんに見せながら演説しました。汗、ダラダラでした。
とても緊張しましたが、少しスピーチの原稿を噛んだりしましたが、無事、終わりました。
と、いいますか、予想以上に早く終わりました。今思うと、私の意見陳述しかほとんど内容が無かったようにも思います。数日前に私達の訴状に対する、小学館側の答弁書が既に来ていたので、その内容の確認、これからのこの裁判の進め方についての確認をした感じです。
ちなみに小学館側の答弁の内容は何と言うか、随分と非を認めてきました。原稿紛失に関してしっかりと非を認め、紛失したカラー原稿のポジフィルムの引き渡しもする。カラー原稿の財産的価値、賠償金の金額に関してはこれからの裁判所の意見も聞きつつ、話し合いで決めたい。そして最後に、「早期に妥当な解決に至りたいと希望している。」で締めていました。
これほど、小学館側が素直に非を認め、争う姿勢を見せなかったのは、きっと、ひとえに皆様の応援の声のおかげだと思います。自分と同じく、小学館と著作権侵害裁判をしている写真家さんの件を見ても、もっと、いろいろな抵抗をしてくるかと覚悟をしていたのですが・・・
この小学館側の姿勢は、やはり応援してくれている方々の声によるものと見て間違いないと思います。
皆様、本当にありがとうございます。
もちろん、気を抜いてはどんな反撃を食らうかわからないので、これからも気を引き締めて行きます。これからの話し合いの内容としては、やはり「賠償金の額」、この件を雷句誠一人の一例で終えるのではなく、後の漫画家さん達に生かせれるような金額の設定を、小学館との間で話し合いができないか?小野智彦弁護士と相談しながら進めて行きたいと思います。第一歩は良好と見えますが、これからが本当の話し合いとなります。頑張ります。
ちなみに私達の訴状に対する小学館側の答弁書の内容などは、小野智彦弁護士のブログにて書いてくれています。こう言う裁判の書類の見解は、やはり雷句誠は素人なので自分が書くときっと誤解が生まれると思います。ですので、小野智彦弁護士の見解、解説を参照してください。
以下の小野智彦弁護士さんのブログのURLにジャンプ。↓
http://lawyer-tomohikoono.com/
最後に今回の裁判を担当してくださった裁判所の方、そして朝早くから傍聴に駆けつけてくれた皆様、本当にありがとうございました。31席の傍聴席もすぐに満席となったそうです。そして小野智彦弁護士さん、これからも宜しくお願いします。皆様の応援があるから、この裁判は順調にいっています。
最後に自分の今回のスピーチ(意見陳述)の原稿を一応載せます。
こんなことを喋りました。
応援してくれた皆さんがいなければ、書けなかった原稿です。
本当にありがとうございました。
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「雷句誠の意見陳述内容。(第一回口頭弁論)」
今回、私、漫画家雷句誠は、小学館が紛失した私の漫画のカラー原稿の、損害賠償訴訟を起こしました。
今、漫画は日本の誇るべき文化となっています。子供、大人達も全て同じく、漫画は大きな娯楽であり、時にはさまざまな知識も教えてくれる教科書にもなっています。そして、その多くのファンがいる漫画の生原稿は、漫画を愛する者ならば、お金では価値のつけようがないほど素晴らしいものです。
その漫画文化を支えている出版社の一つである小学館が、漫画原稿に低い価値、価格をつけては、漫画文化そのものが低くなっていってしまいます。
実際に漫画の原稿は、ファンの間ではとても高い金額で評価されています。
今回自分が提示した賠償金の金額が、大きすぎると言う声もあるでしょう。しかし、実際にこの金額以上で原稿を購入する人がいます。そして結局の所、この自分が提示した大きな金額も、「原稿を無くさなければ」支払わなくてよいのです。
「漫画原稿を無くされたくない。」「危機感、いや、責任感を持って漫画編集者に漫画原稿を取り扱ってほしい。」という思いが、この訴訟に強く入っています。
漫画家はこのように本当に情念を込めて原稿を描きます。だからこそ多くのファンがつき、大きな文化として日本に愛されてきました。もし漫画原稿を無くされても、低い賠償金を支払われて事が済まされる。そんな状態になってしまったら、漫画家が原稿に対するモチベーションすら、下がります。
この裁判に関しましては、とても多くの方に反響をいただいています。
6月6日の提訴から今までで、雷句誠の元に届いたメールは、応援1782通、批判、中立意見44通。雷句誠のネット上のブログは、ピーク時で、1日に10万以上の閲覧がされました。
この訴訟に関する意見を述べる、ネット上のブログは漫画家だけでも55名を越え、その他、漫画関係者で約11名、匿名の方、一般の漫画読者のファンページや、ニュースサイト、ネット掲示板での、この事件へのコメントなどを入れると、その意見は数えきれないほどになっています。漫画原稿の価値、いや、漫画の価値そのものが、それだけ今の日本で多くの注目を集めているのです。
雷句誠の元に届くメールには、台湾、韓国、中国などのアジアの漫画ファンからも、多くの応援をいただいています。世界の漫画ファンが注目している裁判となっています。
漫画を愛する世界中の人たちが、この裁判の行く先を、小学館の姿を注目しています。もう、小学館と雷句誠だけの問題ではありません。
どうか、漫画の価値を落とさない、これからも漫画文化を支えるような判決をお願いします。
以上です。ありがとうございました。