雷句誠の今日このごろ。

漫画家 雷句誠のブログです。 代表作「金色のガッシュ!!」「どうぶつの国」「VECTOR BALL」

2016年07月

悪質なインタビューについて。

さて、今現在、私はすべてのインタビューを断っています。
これの理由を今回のブログで書きたいと思います。

このブログのメールフォームにも、「お仕事、インタビュー、ボランティアの依頼等はこのメールに送って来ないでください。」との注意書きを入れています。

これは、企業はもちろん、学生さん、公共団体など、すべての方からのインタビューをお断りしています。あと、原画のオークション系も、お受けいたしません。チャリティーも含みます。少年マガジン宛にこれらの依頼をしても、もうお受けすることはいたしません。

これには理由があり、「悪質なインタビュー」が、あったせいもあります。 

「悪質なインタビュー」の内容は、小学館との裁判です。

昨年、とあるバイク雑誌からインタビューの依頼がありました。
私のバイクのお師匠さんの紹介もあり、お受けしました。
インタビューの企画内容は以下の通り。

企画趣旨:バイクに出会い、バイクのある生活を楽しんでいる「バイク以外の何かにおけるプロフェッショナル」をクローズアップしたインタビュー記事です。その方の仕事と、その方にとって「バイクとはどんな存在なのか」に迫ることで、ライダーおよびバイクの魅力を浮き彫りにする記事になります。

ですが、インタビューが始まってみると、バイクのことも聞かれましたが、その内容のほとんどはバイクとは全く関係のない、「小学館との裁判」のことばかりでした。おかしいと思いながらもインタビューに答え、そしてあがってきた記事の初校には、「小学館との裁判」のことが大きく書かれた文章です。
しかも、その文章で、私、雷句が頭がおかしいような様子が描かれている箇所もありました。自分が答えていないセリフが、勝手に書かれていました。バイクの話につなげてはいますが、明らかにおかしな文章です。

編集長に連絡し、修正を求めましたが、「ライターがこの文章を説明したい」と、文章の修正をする気はありません。たくさん怒鳴りました。それでも直そうとしません。「ライターの説明を受けてください。」と言います。

明らかにおかしいですよね?
企画趣旨は
「バイクに出会い、バイクのある生活を楽しんでいる「バイク以外の何かにおけるプロフェッショナル」をクローズアップしたインタビュー記事です。その方の仕事と、その方にとって「バイクとはどんな存在なのか」に迫ることで、ライダーおよびバイクの魅力を浮き彫りにする記事になります。」
です。

「小学館との裁判」は、趣旨とも関係ありません。
もちろんバイク雑誌が取り上げる内容ではありません。

私は電話口で怒鳴りました。 
「誰の命令だ?!」と、
編集長は戸惑い、答えを言いませんでした。
「バイクと裁判、全く関係ないだろ?!誰かに命令されてやってるんだろ?!その誰かを言え!!」
 編集長は戸惑い、困り、黙り込みます。編集長は何も言うことができません。

そこで 埒があかないので、電話を切り、このインタビューの一部始終をブログに掲載する。と、意思表示をしたところ、2時間後くらいに、謝罪とインタビューの修正を編集長からいただきました。

「表に出す」と言って、初めて取り止めですよ。
一体誰の命令で、こんな無茶苦茶なインタビューをしたのでしょうね?!

あの小学館との裁判を、誰かさんの都合のいいように直したい。
そんな出版社があるのでしょうね。

このデタラメなインタビューを世に出せば、それをもとに、ウィキペディアに書いて有る裁判の内容を書き直せます。引用先として、インタビューの記事を示し、「雷句本人の口からこんなことを言っていた。」そう書けば、それがあたかも真実ように書かれますよ。

だからこそ「言って無いことは書くな!!」と、編集長に言いました。それでもこの編集長は無理やりにでも載せようとしていたのですよ。しゃべってもいないデタラメな文章を。

これでインタビューを受けない理由がわかりましたでしょうか?こういう輩が、しつこく、年に何回かの割合で、似たような怪しいインタビューを申し込んでくるのです。

あと、多いのは質問タイムを設けた講演の依頼ですね。 
なぜ漫画家の私に漫画ではなく、講演の依頼が来るのか不思議です。
そして講演の質問タイムならば、「来場者が勝手に裁判に関して質問した。」が、通ります。
そしてその講演の内容を自分の確認、チェックもなく記事にされれば、それを元に裁判の内容を誰かが書き直すでしょう。 

「そんなの考えすぎだ。」
と、言う人もいるでしょう。でも可能性は大いにありますよ。
「バイクの記事」 と言って、「小学館との裁判の記事」を書かれたのですから。

正直に言いますと、あの小学館との裁判は、自分にとって忘れたい出来事です。
 今も連載を始めましたし、漫画に集中したい。そんな感じです。

で、そんな忘れようとしている出来事を、インタビュアーの誘導尋問のような質問でいきなり聞かれても、もう、あの時のことを正確に答えるのは、少し難しいと思います。もちろん前準備として資料に目を通せば大丈夫でしょうが、きっと、「不意打ち」のようにその質問は来ます。まぁ、それが狙いなんでしょうけどね。

なので・・・この数年、ずっと考えていたことですが、小学館との裁判で作った「陳述書」を再びブログで見れるようにいたします。

小学館との裁判について知りたい方。この陳述書や、他の場所で見れるであろう裁判記録が、あの裁判の全てです。知りたければこちらを参考にしてください。自分のところに、インタビューとしてくるのはやめてください。今の自分があの裁判について語ることは何一つありません。 

わかりましたか?お願いします。

ここまでしないと、再び同じことをしてくるでしょう。
何せバイクのお師匠さんという、自分のプライベートな付き合いの方まで探し出し、利用して、こう言ったインタビューを仕掛けてくる悪質な組織です。

この先、さらに自分と関わりのある知人が利用される可能性は、大いにあります。
だからこそ、表に出して、二度と同じことをさせないようにします。 

再び、こう言ったことが行われようとしたら、全部表に出していきます。 


ああ、そうですね。こういったインタビューを申し込んでくる人の特徴を書いておきます。

☆「メールでのやり取りを嫌がり、できるだけ直電話で詳細を決めようとする。」
自分はインタビューや仕事内容などは、メールなどの記録の残る形でやり取りをします。ですが、そのお願いなどを無視して、記録の残らない直電で予定などを決めようとします。

☆電話は、こちらが出るまで、連続して何度でもかけてきます。
このやり方、昔受けたデマを書く雑誌でも同じやり方ですね。切っても切っても、またかけてきます。

☆「小学館との裁判には触れないようお願いします。」とのお願いの返事を書かない。
ええ、これの他の件には、お返事してるのに、この件だけには返事を書きません。

さて・・・
長くなりましたが、今回のブログは以上となります。

しかし・・・・こういった悪質なインタビューは、法的に許されるのでしょうかね?こういうことをされたら、こちらは泣き寝入りしかないのでしょうか?まぁ、名誉毀損で訴えることもできるでしょうけど、それ以外でも、訴える手はないのでしょうか?もし、法律家の方で、アドバイスをいただける人がいれば、教えて欲しいものです。

 

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ついに発売となります。よろしくお願いいたします。
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