漫画家さんに向けて、税理士さんの報酬のことについて書きますが、
まず、最初にお断りしておきます。

今の税理士さんと良好な関係な方、今の税理士さんへ支払っている報酬に満足している、並び、今の税理士さんの力によって、節税も経営もとても助けられている。
と、思う方は読まないでください。その方にとっては、余計なお世話の内容です。

私も今までの経験から、税理士さんとは、報酬よりも人間関係、相性の方が大事と思っています。多少高くても、この税理士さんにお任せしたい。そう思ってお付き合いしている方も多いでしょう。

しかし、そうではなく、今の税理士さんとは別の方にお願いしたい、報酬が高く、経営が苦しくて困っている。そんな漫画家さんはブログをお読みください。

で、なぜ、こんなことを書こうと思ったのか?
それが、私が長年にわたり、税理士さんの報酬の相場というものを知らず、かなり高い報酬を税理士さんに支払っていたからです。

ことはベクターボールの連載が終わり、時間もあるので、自分で帳面をつけようかな?と思ったのが始まります。(のちに書きますが、税理士さんの報酬は馬鹿にならない。やはりお休みの時はできるだけ経費を抑えたいのです。)

帳面は自分で付け、税理士さんがその帳面をチェック、修正、指導。
申告や、納税書類作成などを税理士さんにしてもらう。
こんなやり方をしている漫画家さんも多いと思います。私も、これにしたいなと思いました。

で、岐阜の税理士さんを探そうとして、ネットの「税理士紹介サイト」 を使ったのですが、ここでとてもショッキングなことを知らされまして、「それが今まで報酬を取られ過ぎていた。」という、事実でした。

28年度に税理士さんへ払った報酬が、
月々の支払いが15万円、年末調整や確定申告で約100万円、年間で270万円ちょっとでした。

ですが、これが相場から大きく上回る金額で、自分のその年の売り上げからすると、
大体 月3万円、確定申告などの決算書類が月額顧問料の5ヶ月分で15万円、合計年間51万円だと言います。

もちろんこれは帳面も全部税理士さんに丸投げの相場です。 (いわゆる領収書などを封筒ごと送って、「後、宜しくお願いします!」というものです。)自分で帳面をつければ、月の金額が2万円になります。

ちなみに年間270万円の税理士報酬は、売り上げが年間40〜50億円の会社の相場だと、とある税理士さんはおっしゃいました。もちろん自分はそんな売り上げではありません。億なんてもうずっと稼ぐことなんてないです。紹介してもらった税理士さん達がこの報酬額を見ては「こんなに高い報酬を払っていたのですか?」「こんないい商売をしている人(税理士)いるんですね・・・」などと、口々に言いました。

税理士さんの報酬はその会社、個人事業がどれくらいの売り上げかによって、決まるそうです。で、自分の売り上げからすると、大体上記のような総額で、今までの税理士さんには5倍以上の金額を取られていたことになります。

ですが、自分、実はこの税理士さんが一番安かったのです。

3人、4人と税理士さんを変え、その上で、一番安く、性格も考え方も合う。そんな税理士さんで、年間270万円の報酬だったのです。とある先輩漫画家さんに紹介していただいた税理士さんが一番高く、月々40万の報酬を取られました。(そこはやはり高くて数ヶ月で代えたので、確定申告料金はわかりません。) 

そうなのですよ、知り合いの漫画家さんもそんな月額を税理士さんに払っていたのです。やはり漫画家はこの辺りの相場についてよく知りません。税理士さんも最初に依頼主の帳面をチェックするところから入りますから、その帳面の税理士報酬を見て、同じくらいもらっても文句は言わない。と、思っているのでしょう。(相場より高い報酬を取ったからといって、税理士さんが罰せられることはないのです。)だからこそ、もしかしたら相場よりもかなり高く報酬を取られているかもしれない漫画家さんがまだまだいると思い、このブログを書きました。 

何人も税理士さんを変えてきた自分から見ると、そんなに能力に差は出ません。特に漫画家なんて、使う費用の用途などしれています。 今までも節税に力を入れるよりは、なるべく税金を納めるような、そんな税理士さんばかりでした。だから多分、よっぽど特別なことをしてもらっていない限りは、相場の報酬で十分だと思います。逆に漫画家だから特別の帳面のつけ方にしている。なんて人はいませんでした。漫画家とのお仕事は初めての税理士さんでも、相談する上で、何が費用で、何が費用にならないか?などは仕事の内容をしっかり伝えて理解してもらえば、教えてくれます。ここで大きな間違いをする人はいないでしょう。

逆に、物凄い凄腕で、その敏腕税理士さんのおかげで、すごい節税ができた。資産形成ができた。報酬以上の仕事をしてもらっている。と、いう方は、多少高くても、引き続きその方にお願いした方が良いでしょう。税理士報酬は費用になるため、その分税金の還付金が税理士報酬よりも上になれば、何の文句もない。という考え方の方もいると思います。

ですが、やはり自分のように
「自分の帳簿作業、月々渡す領収書もA4封筒半分くらいだし・・・節税対策のアドバイスも一般の税理士さんと変わらないと思うし・・・。」
など、相場以上のお仕事をしてもらっている心当たりのない漫画家さんは、一度、 税理士紹介サイト(有名なので4社あります。自分はビスカスという会社でした。多分どこでも大丈夫)にお電話してみてはいかがでしょう?多分、電話をすると、今の月額報酬が適正かどうか?を、最初にお知らせしてくれます。ちなみに税理士さんの相場に、全国差はありません。地方だから安い、都会だから高いとかはないようです。

もちろん、何度も書いてくどいですが、今お世話になっている税理士さんで、何の問題もない、すごく助かっている。などの方はわざわざこんな関係を壊すようなことをしなくても良いと思います。 

私はこの税理士紹介サイトで紹介していただいた税理士さん達、全て良い人ばかりでした。相場も正直に話してくれて、仕事の内容も真摯に相談にのっていただけました。そして、その中から、お付き合いできる税理士さんを見つけることができました。(言ってしまえば、紹介していただいた税理士さん全てにお仕事をお願いしたいような状態でした。)

以上です。このブログは、税理士さんで困っている漫画家さん向けに書きました。12月には年末調整が控え、3月には確定申告です。経費を見直したい方は、一度、参考にしてみてください。