今日の午後から夜にかけて、バイク仲間の先輩である、なおさんの49日になおさんの家へと行く。実際の法要が終わった後に、我々バイク仲間が、主人のいなくなったバイク達を整備、そしてなおさんの遺品であるバイク関連の物品の整理をするのである。(奥様や子供達ではわからない物が多いのです。どのキーがどのバイクの物かなど。)

今回集まった仲間は15人ほど。なおさんのお家に押し掛けるには少々多すぎる人数。しかし、これでも半数以上がお仕事や距離が離れている等で来れなかったのである。

ZX12R、FJ、ともに整備が必要な状態。他にもトラ車があったけど、それは大丈夫でした。12Rはもうバッテリーが終わっていた。FJは起動したけど、タコメーターが動かない。2台ともに動ける状態までにし、バイク置き場へと戻す。他にも男の衆でしか出来ない力仕事等をお手伝いし、なおさんにお線香をあげさせてもらう。その後、みんなで食事をいただきました。

今回自分たちが集まったのは、バイク整備関連とは別に、なおさんがとても楽しみにしていた我々とのツーリング。そのお仲間達が、どんな人達だったのか?そして、家族には見えなかったツーリングでのなおさんの顔がどんな物だったのか?奥さんを始め、子供達家族が知りたかったとのこと。

食事をしながら楽しくお話ししました。ツーリングでは仕事の話しではなく、ほぼ、バイクのお話のみで楽しく会話していたこと、なおさんはあまり喋る方ではないが、我々と一緒に走ってるだけで、食事をしてるだけで、宴会をしているだけでとても満足そうな顔をしていたこと、ちょこっとした会話でも、笑い合え、深いところまで意味が通るやり取りが出来ていたこと、なおさんも我々とのツーリングを楽しみにしていたけど、自分たちも、なおさんやこのメンバーと走ることを、なにより休日の楽しみとしていたこと。

自分もガッシュの後半を書いていた時、辛い時、本当にこのメンバーとのツーリングが楽しく、そして自分を救ってくれました。なおさんとも本当にたくさん一緒に走り、多くは語らなかったけど、こうして一緒に走れることが嬉しかった。この仲間とのツーリングで、自分は自分の仕事の苦労話は何一つ出なかった。他の人もそういうことを聞いてもらおうとする人は、一人もいなかった。それでもツーリングが終わった後には、仕事のストレスや苦労が消え、「また、がんばろう。」と、言う思いだけが胸に残る。そして、元気に頑張れる。

本当に「宝物」である。

仕事ではなく、趣味で繋がった仲間だからこれほど楽しいのか?この歳になっての友人、先輩と言う物が、これだけ大切に思え、財産と思えるのはなぜだろう。とにかく、無くしたくない「宝物」である。

今回の食事で、ご家族がどれだけなおさんの、我々と付き合っていた時の顔が見えたのかはわからない。でも、我々メンバーが、仲間達と心から楽しく走っている雰囲気は、伝わったのではないかな?と思う。今回も一声かけただけで沢山の仲間が動き、協力してくれました。子供達が笑顔で我々と話してくれるのが嬉しい。奥さんや、なおさんのお父さんお母さん、ご兄弟、皆さん笑顔でした。

奥さんや子供達、ご家族が早く元気になってくれると良いな。

そしてやはり、大切な宝物が一つ無くなってしまったことが、とても悔しく、残念で、悲しい。