おい・・・これは・・・凄い記事だな・・・・(笑)

み、皆様こんばんは、雷句誠です。
はい、上記の感想は週刊新潮さんの記事の事です。
みなさんも、読まれた方が多いと思いますが、私ももちろん読みました。
で、インタビューよりも内容が何と言うか・・・凄い状態になってまして・・・
まあ、とにかく、事実とそうでない部分と、行ってみましょう。はぁ・・・

まずはアシスタントに対して自分が言った言葉。
「この裏切り者」「嘘つき」「前からおかしいと思っていたんだ」「こんな人間とよく仕事ができたもんだ」「どこまで馬鹿にするんだ」まず、全部違います。まずコレに関しては、怒り出すと言うと書いてありますが、自分が怒るときは仕事でのミスや不具合のときのみです。なぜ人の人格に関して怒らなくてはいけないのかわかりません。仕事に必要ないのです。しかもこの件に関して、新潮さんのインタビューは『「嘘つき」に関して酷い扱いを受けたアシスタントの証言がある。』と言う事だけでした。その他の言葉はこのインタビューでは出てません。この嘘つきに関しても、心当たりがあるとすれば「嘘は墓まで持っていくものよ」と仕事場で言うアシさんがいたので、そのアシさんの事かと思います。仕事場の雑談で本人の口から喋ってるから、仕事場全員が知ってるものです。で、それを元に自分がそのアシさんに直接怒ったりした事はありません。

「どこまで馬鹿にするんだ」この言葉は、ガッシュが終わったらもう小学館の仕事はしないと言っているにも関わらず、何も無かった振りをして仕事を持ってくる編集者には言いました。まあ、それ以前にも陳述書に書いたような対応を編集者にさんざん取られているので・・・。との事でアシスタントに向けた言葉ではありません。編集者に対しても、仕事を持ってきた編集部に直接FAXで伝えた物で、怒鳴る事はありません。

さて、次です。
「アシスタントが買い出しに行って、20分で帰って来ないと激怒するんです。元の仕事場では、階下の人間から、静かにしてほしいと苦情を言われた時、『静かにしろ!』と印刷した紙を、仕事場の壁にびっしり張ったそうです」(漫画編集者)

アシスタントには買い出しを頼んでますが、朝、昼、晩の3回をそれぞれ別のアシさんに頼んで行ってもらっています。ですから、平均的な買い出しの時間が解るのです。その中の一人が遅いと、周りのみんなにも迷惑がかかるのでそれで注意します。(この事はインタビューでしっかりと答えましたが新潮さんは書いてくれませんでした。)

「『静かにしろ!』と印刷した紙を、仕事場の壁にびっしり張った」コレはもう何と言うか、無茶苦茶です。その張り紙をした事も無いですし、自分の仕事場(昔も)は夜の音には気を使っているので苦情を受けた事もありません。(本当です。アパートの時は特に気を使ってました。)

では、次。
「うまく背景が描けなかったことがあったのですが、雷句先生は壁を穴が開くほど殴りつけました」(別のアシスタント)

コレは一部本当です。自分は、仕事に関して本当に怒ったら壁を殴ります。穴もあけました。でも、しょっちゅうではありません。壁を殴ったのは2回。机は拳ではなく握った手の小指側の腹(?)で叩く時があります。机に拳で殴った時は骨折をした1回のみです。あと、「背景が描けない」と、いうよりは、締め切りが迫ってるのに急がない。何度教えても同じミスを繰り返す。などの時です。ミスなどは、普通に注意をし、技術を教え、直しなどを出します。しかし教えた事を全く無視した仕事を何度も持ってきたり、仕事に対してふざけてる態度が直らなくなってきたら怒ります。仕事なのです。遊びではありません。週刊連載の厳しさを教えるためもありますが、本気で怒るとやっと、アシさんも本気で仕事をし、技術がしっかりと上がる人が出ます。ですが、上記の経緯でアシさんに一度目に怒って、その原因が直らず、しばらく様子を見て2回目怒っても直らなかった時は、その後冷静にそのアシさんと話をして、「ゴメン、家では育てられない。」と、辞めてもらいます。やはり漫画の厳しさ(特に週刊連載)を知っているので、自分の所で育てきれない、無理かもしれないと思った時は申し訳ありませんが、辞めるか、別の仕事場へ移ってもらっています。(自分じゃダメでも他の先生だったら育てれるかもしれないから)アシスタントは漫画家になるための道です。就職なら、しっかりとした会社の方でしなければ行けません。自分自身も一つの連載が終わったら、次の連載が上手く行くとは限りません。コレは全ての漫画家さんに言える事です。だから、この辺りは厳しくしています。きっと、今回新潮さんのインタビューに情報を出したのも、自分の所では育てきれなかったアシさん達だと思います。

念のため言っておきますが、机は自分の机、壁も少し離れた壁を叩いています。アシスタントの机やすぐそばの壁を叩いてはいません。ケガをさせたアシさんの時、胸倉を掴んだ時が、怒った時にアシさんの体に触れた最初で最後です。やはり精神的にとてもキツかったのですね。本当に反省ばかりです・・・申し訳ありません・・・

では・・・次に・・・
「夜中に編集さんに大量のファックスを送りつけ、用紙がなくなるほどの嫌がらせをしたこともありました。内容は、”お前はいつも俺を馬鹿にしてんだろう”といった類のものでした」(同)

これは全くの嘘です。ちなみにこの質問、実際のインタビューでは「夜中にアシスタントに大量のファックスを送りつけ・・・」でした。自分が「何のために夜中アシスタントに大量のファックスをするのですか?」と聞くと、新潮さん「なんの・・・ため・・でしょうねぇ・・・」と、答えていました。そして、記事になってみたら上記のように『アシスタントのファックスに』が『編集のファックスに』に変わっていました・・・もちろんこのインタビューの会話は録音してあります。ちなみにいえば、新潮さんのレコーダーでもちゃんとこの様子は録音してあります。

では、最後です。
「少年サンデー編集部に送ったファックスには、”このままでは、いつか本当に人を殴り、傷害事件を起こしそうで怖い””この文章を読んでも自分がおかしいことはわかるでしょう”などと書いていたんです」(先の漫画編集者)

コレは本当です。いわゆるアシさんにケガをさせて、自分の右手を折った時のファックスです。アシスタントさんをケガさせてしまった時点で本当にもうダメだと思いました。ですから、このファックスの書面の続きで「ファウード編が終わってから、1年でガッシュを終わらせてください。それ以降、週刊少年サンデー、及び(株)小学館でのお仕事を一切お断りさせてください。」とのファックスを送りました。あの時は、本当にあのままサンデー編集者との仕事を続けていたら、本当にストレスに耐えきれないと危険を感じました。上記の内容は、当時のサンデー編集者のやり方に「警告」も含めて出しました。当時、編集者が原因かどうかは解りませんが、とても精神的につらい状態でがんばっている、サンデーの漫画家さんの噂を人づてに聞きました。自分はこう言う編集者の仕事の仕方でも負けずにがんばるぞ!と、がんばった有り様がこの事件です。憶測かも知れませんが、当時の編集部への「警告」も含め、このファックスを送りました。もちろん、こう書くことでサンデー、ひいては小学館を出る覚悟が本気であるという意思表示も入っています。

ああ・・・・終わりました・・・やっとです・・・
もちろん、記事の中に事実もあり、自分も反省すべき所がありますが、とにかくこのデタラメ加減は笑うしかありませんでした・・・いや、今は疲れ果てています。逆にこういう情報を流している編集者は何でもいいから難癖付けろとなんか必死な感じがします。結構、いただいた応援メールの中に「きっと小学館側は、雷句誠を精神異常者と見せて攻撃してきますよ」とのメールを結構沢山いただきましたが、これなのかなぁ・・・なんだかなぁ・・・と思っています。

一応、この記事の件に関してはすでに今日の夕方、弁護士さんとの相談はすませてあり、行動を起こしてもらっています。

ちなみに新潮さんのインタビューはとても攻撃的ではありましたが、一応、自分がお願いした件とかは記事に出さないなど、(詳しくは書きませんが、自分の師匠である藤田先生まで巻き込もうとする姿勢が出ましたので、「そういうことはしないで下さい。」とお願いしたのです。)記者としての「義」は果たしてくれましたよ。最後は小学館に非があると書いてくれましたしね。

しかし! 今回の応援メールでも下記のように・・・
「何故「週刊新潮」という金儲けの為ならでっち上げなんか当たり前で有名な雑誌のインタビューを受けたのですか?世間知らずにも程があります!!あの雑誌は平気で嘘をつくんです!どんなに正しい事を言っても無駄なんです。」
なんて言ってくれる方もいました。この文章の真偽は別として自分の場合は、こんな結果でしたね・・・・だって、自分、週刊新潮さん読んでなかったんだもん・・・今回のインタビューも田舎から帰ってきて疲れてた所、ちょうど電話がかかってきて、「今日これからインタビューに行きたいのですが・・・」って・・・弁護士さんと予定を合わせる時間すらなかったです。

で、やはり申し訳ありませんが、もう週刊新潮さんのインタビューをお引き受けすることはありません・・・ちょこっと・・・懲りました・・・

質問コーナーはまた、次回です!!
沢山質問くれている皆さん、ゴメンね。今日はもうこれまで。
ではではまたお会いしましょう~~~~~。